本 通販のこれからの目標
私の先生の口癖は「エンジニアは何でもできなければならない」です。
各方面の技術のエッセンスを集めなければ、何も発明できないのを思い知らされたものです。
その後、次にお世話になった先生に突然アメリカ行きを命じられた私は、の字も知りません。
それに、動脈硬化の研究なんて、僕はウイン「僕は英語のウナーソーセージの皮を作っただけですよ」と一応拒否してみたのですが、結局行くことになりました。
基礎医学なんて全然知らなかった私ですが、行ってみるとエンジニアは私だけだったので、非常に重宝がられながら基礎医学を学ぶことができました。
意外なことに、ここで基礎医学を学んだことは今でも役に立っています。
医者とも話ができますし、私が作ったセンサーを医療用に使ったりもできたのです。
私自身、あちこちの分野を歩んできて、その経験を全部知識として活用しています。
広い知識はアイデアの源泉と言えるのです。
いくつかの分野に関して深い知識を持ついくら広い知識を持っていても、極めた知識がないのは問題です。
どんな分野でもそうですが、何か1つは極めた知識がないと、アイデアを具体的に実現させることが難しくなってしまいます。
テレビや映画の取材がよく来ます。
「バイオを利用した殺人事件の撮影をやりたいから、先生のアイデアを貸してください」と訪ねてくる小説家の方もいます。
そんな人たちと話をしていると、映画やテレビ、小説をつくるのは、私が行私のところの研究と同じだということに気がつきます。
物を書くのは創造的な行為です。
映画を撮る、小説を書くということを極めていて、その材料やアイデアを求めて、私の所に話を聞きに来ます。
広い知識と深い知識の両方があって、はじめて本当の意味でアイデアに結びつけることができるのです。
経験することは、知識を自分のものにすることです。
経験を積んで、知識を集積化していきます。
アイデアをもとにいろんな例えばじゃがいもとトマトを合わせて作った『ポマト」という植物があります。
それぞれの細胞をくっつけて1つにするのですが、この話を知った段階では、人から聞いた知識でしかありません。
この知識を自分のものにするには、じゃがいものこともトマトのことも徹底的に調べてみる必要があります。
原産地はどこで、どんな種類がある、こうすればよく育つなど。
自分で実際につくってみる。
経験と知識が組み合わなければ、なかなか応用にはつながりません。
くり返しになりますが、アイデアを出し続けることはまさに癖づけです。
経験した知識を使って、アイデアを出していく段階になると、知識は単なるデータではなく、アイデアの部品として生きてきます。
知識をもとにアイデアが生まれてくるわけです。
知識を部品化できれば、使っていくらでもアイデアを出せるようになってきます。
常識をこねくりまわしてやったらこれ、次にやったらこれと綿密な思考回路ばかりをつくった人は、パッとアイデアを出せません。
いったん出すことを癖づけると、どんどん出てきて楽になります。
他人に進んで評価を受けるアイデアを出すだけで満足していてはいけません。
水差しをつくったなら品評会に出す、わかる人に「これどう思いますか」と聞いてみる。
たとえ「役に立たないよ。
アイデアを無駄そんな物は使わないよ」と言われでも、評価されることが大切です。
にしないで具体化するときには、人からの評価が欠かせません。
集団でブレインストーミングするブレインストーミングはお互いに競争心を盛り上げる役割もあります。
「三角にして倒れないようにした方が良い」などと考えるでしょう。
テーマを絞って一気にアイデアを出し合うのも方法の一つです。
アメリカでは、何か良いアイデアを出したら報奨が支払われるのが当然です。
たとえ小学生でも、良いソフトを作ればいくらでもお金を手にすることができます。
学生があるソフト会社でアルバイトをして、1週間で150万円もらった話はいくらでもあるのです。
正当な報奨がなければアイデアは出せませんので、評価は正当に判断されなくてはなりません。
アイデアが出できたら、何らかの形で実現させてやることが大切です。
実現方法アイデアを出すだけ出して放っておいても独創性は生きてきません。
辞書で「独創」を調べると、「自分1人の考えで独特のものを創り出す」とあります。
「創造」は「新たに創ること、新しいことを創りはじめること」です。
「アイデアがある」という言い方もあります。
およそ同じような意味なので、私はとくに使い分けていません。
自分のオリジナルなもの、と広く解釈してください。
現在、私は研究者、開発者としての仕事のほかに、教育者として学生を指導していく立場にあります。
自分の経験を他人の独創性開発のためにいかに伝えていくか・・・。
私が日常行っている独創性を身につけるトレーニングを紹介しましょう。
私が受けたトレーニングと自分の経験から、学生に言い続けていることです。
全部自分の経験から生まれたことばかりですから、どうやって大きな独創性に育てるか、私自身もまだまだチャレンジを続けていく必要性を感じています。
目標を明確にする目標があいまいだと、何をやっても結果があいまいになってしまいます。
研究でも何でもそうですが、独創性には明確な目標が不可欠です。
独創性をトレーニングする際は、目標を明確にしてください。
どんな関連情報があるか、世界の情勢はどうなっているのかなど、周辺の情報を整理する必要があります。
例えば山のなかにこもって独創的な研究ができても、世の中では10年前に発表されたことかもしれません。
だから、一応は周りの情報を調べる必要があります。
調べていけば、自分と同じことを行っている人がいるかもしれません。
ですが、どの部分がやられていないか、どうすればその人より3歩先に進めるかを考えていけば、そこから小さな独創性が生まれていきます。
不思議なもので、最先端を走っているうちに、「どっちへ持っていけば独創性を出せるか」が自分でわかるようになります。
「あれもこれもやられているから、このテーマはやめた」と考える人もいますが、「ここは、彼らはまだ気がついていない、まだやっていない、彼らがやりたくない分野だ」と突破口を見つけて、ここぞとばかりに思考を深めていきます。
そこから生まれる小さな独創性を積み上げていけば、だんだん大きな独創性になるのです。
今は、インターネットもありますし、各種データベースも揃っています。
さまざまな手段を大いに活用して、自分が取りかかろうとするテーマの世界的な情勢、関連する情報を整理しましょう。
テーマを決めてアイデアを出す目標が明確になり、関連する分野の情報が整理できたら、テーマを決めてアイデイアを出します。
例えば水を飲むコップを作る場合、どんな形にしたらもっとも使いやすいのか、飲みやすいのか、すべての要件を取り入れて考えます。
小さな独創性を見つけるどんなに小さなアイデアでも、出すことが大切です。
簡単にできる方法は、誰かを相手にして聞いてみることです。
例えば、「こんな形のコップは他になかったかな」と聞く。
すると「どこかで見たことがあるような気がする」などと相手は考えてくれます。
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